子どもの口腔機能発達不全症について
2024/05/12
こんにちは。大垣市長松町にあるビバ・スマイル歯科です。
さて、今回は小児の『口腔機能発達不全症』についてお話ししていきたいと思います。
お子さんがテレビを観ている時お口がポカンとしていませんか?学校給食を食べるのが遅くて悩んでいるお子さんはいませんか?
実はお口の機能に原因があるかもしれません。
みなさんは「口腔機能発達不全症」という病気は知っていますか?なんだか難しく感じますよね。
まだ聞いたことがない方が多いと思いますが、2018年に新しく分類されたお子さんのお口の機能の病気なんです。
乳児の頃からの授乳の仕方や、離乳食の与え方、食べさせるときの姿勢など色々な要因が絡み合って起きうる発達不全だと言われていす。
口腔機能発達不全症とは?
先天性の疾患などがない『食べる」『飲み込む』『話す』『鼻で呼吸ができる』などのお口の機能の発達に何らかの異常が生じ正常に獲得できていない状態のことをいいます。
原因はさまざまで、生まれつきの筋肉の発達不全や、歯並びの問題、環境や生活習慣などが影響を与える可能性があります。
『食べる』『飲み込む』と言っても、食べ物をお口に入れて、咀嚼し飲み込むにはとても複雑な運動が必要なんです。
現代では軟らかい食べ物が多くなってきたり、携帯やタブレットなどの使用による姿勢の悪化、コロナによるマスクの使用の口呼吸などの様々な原因により『正しく食べること』ができなくなっています。
そして新生児期や幼児期に口腔機能が十分発達しないと、言語の遅れに支障がでる可能性が高くなります。
お子さんにこんな症状はありませんか?
▢歯の交換期になってもなかなか出てこない
▢歯並びが悪い
▢食事に影響する虫歯がある
▢強く噛みしめれない
▢咀嚼時間が長すぎる、短すぎる
▢偏咀嚼がある(片側だけで噛んでいる)
▢舌の突出がみられる(飲み込むときに舌が前に出ている)
▢食べる量、回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある
▢構音に障害がある(音の置換、省略、歪みがある)
▢お口がポカンとしている
▢口腔習癖がある(爪や指を噛む、吸う癖がある)
▢舌小帯に異常がある(唇の筋によって前歯が開いている)
▢やせ、または肥満がある
▢口呼吸がある
▢扁桃腺に肥大がある
▢睡眠時にいびきをかく
このうち2項目以上該当すると、口腔機能発達不全症の可能性が高くなります。
これらからうまく噛めないので丸呑みする習慣などに繋がってしまい、栄養がうまく吸収されず瘦せ型になったり、舌の動き不自然になるため、喋り方が舌ったらずになります。
その他、お口がポカンと開いたままだと口呼吸が習慣になったり、お口の中が乾燥しやすいことで感染症にもかかりやすくなります。
そして、顎の筋肉のバランスが変化することによって歯並びに異常ができ、噛み合わせが悪くなってしまいます。
これらのことは気にしていなかった事が大きく影響してくることがあるので、十分な注意や対策が必要です。
結果、成長すればするほど治療が難しくなり、お口の機能が低下したまま成人して、将来的に栄養障害、介護が必要にな状態へとつながります。そのため口腔機能発達不全症は早期することが大切です。
当院では、口腔機能発達不全症をiPadで検査結果を入力し自動診断してくれるシステムを導入しています。
定期検診の中で行っておりますので、チェック項目の中で気になることがあれば早めに受診をおすすめします。些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。
医療法人社団東山会 ビバ・スマイル歯科:https://viva-smile.jp/
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