小児矯正(8歳〜10歳)
- 矯正治療開始時や矯正装置の調整後は、装置による不快感や痛みを感じます(数日間~1、2週間で慣れます)
- 歯の動き方には個人差があるため、最初の計画よりも治療期間が長くなる可能性があります
- 矯正装置が装着されていることにより歯磨きがしづらくなります。そのため丁寧な歯磨きを行わないと虫歯や歯周病リスクが高くなります
- 顎の成長によって、歯並びや咬み合わせが変わる場合があります
- 治療途中に金属アレルギーの症状が出ることがあります
- 顎関節で音が鳴る、痛みが出る、口を開けづらいなどの顎関節症状が出ることがあります
将来のために、小さいうちからの矯正をお勧めしています
子どもの矯正治療は、将来の不正咬合を予防する大きなメリットがあります。
永久歯が生え揃う前に始めることで、歯や顎の成長を効果的に誘導し、咬み合わせの問題を未然に防ぎます。
この早期介入は、将来的に抜歯や長期の矯正治療が不要になることが多く、成人後の矯正治療に比べてコスト的にも有利です。
当院では、成長が止まっている成人の矯正治療も行っていますが、その場合、治療に時間がかかることや、抜歯が必要になること、治療後の後戻りのリスクがあるため、お子様の歯並びにご心配がある場合は早めにご相談いただくことをお勧めしています。
子どもたちには、できるだけ負担の少ない、やりやすい矯正治療を心がけています。
各子どもの成長段階に応じて、必要に応じて矯正装置を調整し、取り外し可能な装置を主に使用しています。
ワイヤーでの矯正治療は7歳から8歳の時期に始めることができ、治療は通常、全ての乳歯が永久歯に置き換わる12歳頃まで続きます。しかし、矯正治療は、患者さん自身が積極的に治療に取り組むことが非常に重要です。
治療に関する正しい理解と協力によって、最適な治療結果を得ることができます。
健全な歯並びと咬み合わせを維持するために注意すべきこと
加工されていない、しっかりと噛まなければならない食品を取り入れる
飲食時は、食べ物をしっかりと噛み、液体だけで飲み込まないようにする
食べる際は口を閉じて噛むよう心がけ、鼻呼吸をする習慣を身につける
その他、うつぶせでの睡眠や頬杖をつく癖、物を噛む癖(例えば爪や布など)、食事中や長時間テレビやゲームをする際の悪い姿勢は、早期に改善することが望ましいです。
「お口ポカン」と口呼吸について
「お口ポカン」という口呼吸は、一つの原因だけで起こるわけではありません。
口呼吸には鼻の健康問題(扁桃肥大、アデノイド肥大、花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など)、舌の位置のクセ、口周りの筋肉が弱い、子供時代の指しゃぶりや骨格的な要因が関与しています。
食事の仕方や舌の位置に関連する生活習慣が歯並びに影響を与えるため、口呼吸の習慣をそのままにしておくと矯正治療後に再び歯並びが悪化することがあります。
このため、舌の位置を正し、口周りの筋肉を強化するトレーニングが必要です。
当院では、「あいうべ体操」や「口腔筋機能療法(MFT)」を通じて、舌の癖を改善する指導を行っています。
あいうべ体操
お風呂や散歩の時などに、親子で楽しく行える「あいうべ体操」を推奨しています。
この体操は、口を大きく開けて「あーいーうーべー」と発声しながら顔の筋肉を動かすことで、正しい舌の位置と強い口周りの筋肉を育てます。
5歳から8歳のお子さんの歯並びが気になるという親御さんは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
矯正治療の概要
治療期間 |
6~12ヶ月 |
治療回数 |
12~36回 ※保定期間を除く |
費用 |
再診料 1,650~3,300円(税込) |
リスク・副作用 |
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