定期健診•メンテナンスの大切さ
こんにちは大垣市長松町の歯科医院ビバ・スマイル歯科です。
皆さんは歯の定期検診へ行ってますか?
歯医者に行く時は「歯が痛い時」や「詰め物や被せ物が外れた時」という考えは大間違いです!
今回はなぜ定期検診が大切なのかについてお話ししようと思います。
その前に『国民皆歯科検診』という言葉を聞いた事はありますか?
日本歯科医師会が発足させた『国民皆歯科検診』。すべての国民が生涯にわたってお口の健康を維持できるようにする制度で歯科検診の受診が義務付けられるかもしれません。2022年に、政府の「骨太の方針」に盛り込まれ、2025年制度の成立に向けて着々と準備が進められています。
『国民皆歯科検診制度の目的』
①歯科検診受診率の低さ
現在日本で歯科検診が義務付けられているのは「乳幼児歯科検診」と「学校歯科検診」のみです。高校を卒業すると歯科検診を受ける機会が減ります。
成人してからは妊産婦が対象のほか、歯周歯科検診を40歳、50歳、60歳、70歳と節目で受診できますが、いずれも「努力義務」で強制的ではありません。
厚生労働省の「平成28年国民健康店・栄養調査」によると、20歳以上を対象とした過去1年間に歯科検診受けた割合は平均で約52.9%です。年々増加傾向ではあるものの低いといえます。当院の行政歯科検診についてはこちら
②歯とお口、そして全身の健康を守るため
歯科の受診率が低い一方で歯周病患者は自覚していない人を含めると400万人前後もいるといわれています。歯周病は重症化するまで症状が現れにくい事が多く「沈黙の病」と呼ばれるため気づかないうちに進行している場合があります。
そして歯周病が悪化すると他の病気を引き起こす恐れもあります。これは歯周病菌や菌による毒素などが血管を伝って全身に巡ってしまうためと考えられています。
歯周病によって誘発される病気は、「糖尿病」、「誤嚥性肺炎」、「心疾患・脳疾患」(心臓病や脳梗塞など)、アルツハイマーなどです。
③医療費の削減のため
日本は高齢化社会に突入し、ご高齢方への医療費が年々増しています。歯周病に限らず歯科疾患は進行して重症化すると治療の内容が増え、医療費の負担も大きくなります。
国民皆歯科検診を通して早期に疾患を発見できれば、早期治療により医療費負担を減らす事ができます。
国民皆歯科検診が導入されると歯や口の健康は全身の健康にも重要であると認識が広まり、国民全員が定期的に歯科健診を受けることを目標としています。
『歯のメンテナンスの受診率が低い日本』
世界で1番予防が進んでいるスウェーデンでは歯科の定期受診率は大人で80〜90%、子供では100%です。スウェーデンなどの寒い地方では冬の間塩漬けされた硬い保存食食べなければならず、歯が悪くなる事は生命の危機に直結していることもあり昔から歯を大事にする習慣が根付いています。アメリカでも70%と高い受診率となっていますが、日本のように国民皆保険制度がないため治療費が高く、歯が悪くなる前に予防する人が多いといわれています。
それに比べ日本では驚くことに受診率は6%!これでは虫歯や歯周病が悪化しても仕方ありません。歯が悪くなってから治療するため、年々歯を失うリスクを高めてしまいます。
近年日本の残存歯数は増加していますが、スウェーデンでは80歳で21本、日本では13本に留まっています。予防への意識は高まった日本ではありますがスウェーデンの差が生じているのは定期検診の受診率といえます。効果的な予防には、セルフケアも大切ですが、予防ために歯科を受診する習慣が必要なのです。
いつまでも健康な歯を保つためには、毎日のセルフケアとともに歯科医院におけるプロケアが大切です。定期健診を受けることで歯とお口も健康にも繋がり全身健康の維持にも繋がります。歯のメンテナンスを受けていただくことは決して贅沢でもないし、お金が無駄になることはありません。ぜひ健康な状態を維持できるよう定期健診受けましょう!当院の予防歯科についてはこちら
皆さんがいつまでも健康でいられるように、私達は一生懸命努力させていただきます。
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