健口を守るために! 歯周病菌検査「オルコア」おすすめです。
2024/07/30
こんにちは。大垣市長松町の歯科医院ビバ・スマイル歯科です。
歯の健康を守るために必要なものは何でしょうか?
歯を失う一番の原因は歯周病です。
昔は痛くなったら歯医者さんに行くというのが普通でしたが、今では「予防」という考え方が浸透しつつあり、歯周病リスクを回避することが重要視されています。
そのため歯周病リスク判定に着目し、院内にて歯周病菌を数値化できる「口腔細菌検出装置orcoa(オルコア)」を導入しました。
オルコアは歯周病菌の親玉である通称P.g.菌(ポルフィロモナスジンジバリス)を測定することができるPCR装置です。
専用のキットを使うことで誰でも簡単に、かつ高精度で測定することができます。
PCRとは目的の遺伝子が検体中に含まれているかどうかを確認することが可能で、
最近ではコロナ検査にもPCR検査が使われており、一般の方でも広く名前が知られるようになりました。
感度が高いことが特徴で、調べたい菌が検体中に少しでもいれば検出することができます。
※口腔細菌検出装置orcoa(オルコア)ではコロナウイルスを検査することはできません。
〈P.g.菌とは〉
・名前:Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナスジンジバリス)
・大きさ:0.5~1μm(むし歯菌と同じぐらい)
・趣味:血をたべること、体内を旅行すること
・好きな物:タンパク質、鉄、アルカリ性の環境
・嫌いな物:酸素、酸性の環境、歯医者
P.g.菌は歯周病菌でもっとも強い病原性をもつと言われています。
〈P.g.菌が最恐の理由〉
① タンパク質なら何でも分解
「ジンジパイン」という酵素を分泌して、どんなタンパク質でも苦も無く分解(つまり消化)します。
②毒素を合成
毒素のある揮発性硫黄化合物を合成し、白血球などの免疫から身を守ります。
③出血するほど強力に血液中の鉄や血清を食べて、さらに力を増します。
④バイオフィルム(歯の表面にできた細菌の集合体の膜)の病原性を高める
本来は無害な日和見菌が、P.g.菌がいると悪さをするようになります。
その結果、バイオフィルムの病原性が高まり、歯周病を引き起こすようになります。
⑤かなりしぶとい歯科治療などでバイオフィルムを壊しても、舌の表面やお口の粘膜に逃げ込んでしぶとく生き延びます。
歯周病菌によって歯茎が腫れ、出血するなど炎症の症状が出てきます。
その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯茎の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。
P.g.菌がもつ「ジンジパイン」というタンパク質分解酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。
歯周病菌の検査によって歯周病のリスクを調べ、予防・治療を行うことで全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。
お口の中のを見直すことによって全身の健康に繋がります。予防歯科について
従来の歯周病菌の検査として、外部の検査機関に出す方法があり、非常に細かく多菌種を測定することができますが、1回1万円以上と高額かつ検査結果が届くまで1週間以上かかってしまいます。
「オルコア」はこれらのデメリットを解決し、手軽にPCR検査を受けていただけるようになりました。
検査は45分で測定が終わるので、検査結果を当日にお伝えし、歯科医師・歯科衛生士がすぐに適切な治療計画や予防策を立てることができます。
メンテナンスに通っていただいている患者さんにもおすすめの検査で、
「自分のお口の中の状態を再確認する機会になった」や「検査後、今まで以上に歯を磨くように意識するようになった」といったお声もいただいてます。
専用の検査キットは特殊な技術が要らない簡単操作。
採取時は歯間ブラシを数回、歯間に通すだけなのでほとんど痛みがない検査です
どんな方にも安心して検査を受けていただけます。
詳しくは当院スタッフまでお尋ねください。医院のホームページはこちら
医療法人社団東山会 ビバ・スマイル歯科:https://viva-smile.jp/
〒503-0997 岐阜県大垣市長松町1119
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